卑南渓は、上流の新武呂渓から流れ下り、7つの郷鎮市を経て台東市街地近くで海へ注ぐ、台東を代表する河川です。その流れは、沿岸地域ごとに異なる表情を見せます。 このコースは台東市街地から出発し、まず鹿野高台でひと休みしながら紅烏龍茶を味わいます。その後、南横公路を上流へとたどり、霧鹿(ウルカ)や利稻(リダオ)の集落を訪れ、上流の渓谷美を堪能するとともに、ブヌン族の文化にも触れます。 流れを下って関山米国学校では、大河の潤いがいかに多くの命を育んできたかを体感。その後、山里駅や利吉悪地地質公園で、河川が形づくった大自然の力を感じます。最後は台東森林公園で卑南渓が海へと注ぐ瞬間を見届け、充実した大河の旅を締めくくります。
おすすめコース: 台東市街地 → 鹿野高台 →ブヌン族文化館→ 逢坂抗日記念碑 → 霧鹿古砲台 → 霧鹿宿泊 → 天龍吊橋 → 利稻集落 → 六口温泉 → 霧鹿峡谷 → 新武路峡 → 初来大橋 → 関山米国学校 → 山里駅 → 利吉悪地地質公園 → 台東森林公園
一箇所目:鹿野高台 鹿野高台は、卑南渓谷の底や田園風景を一望できる絶好のビュースポットであり、同時に台東県内有数の茶産地でもあります。特に福鹿茶と紅烏龍茶は台湾全土で高い評価を得ています。
旅の途中で立ち寄ってお茶を味わいながら休憩することができ、時間に余裕があれば、茶農体験や製茶工程を学べる活動にも参加可能です。夏休み期間に訪れる際は、「台湾国際バルーンフェスティバル」にもぜひ参加して、色とりどりの熱気球を楽しみましょう。
【鹿野高台】 住所:台東県鹿野郷永安村高台路46号
開放時間:終日開放
アクセス:台湾好行【縦谷鹿野線】バス「鹿野高台站」下車

二箇所目:ブヌン族文化館 徳高から台20線へ入り、南部横貫公路のエリアに足を踏み入れると、卑南渓上流の新武呂渓流域に到達します。ブヌン族文化館は南横公路の入り口近くに位置し、観光案内所も併設。南横沿線の自然生態や観光情報を知ることができます。
また、この文化館はブヌン文化の保存と継承において重要な拠点です。3階の展示室では、ブヌン族の伝統生活用品や工芸品が紹介されており、ブヌン族を初めて知る旅行者にも最適な学びの場となっています。
【ブヌン族文化館】 住所:台東県海端郷海端村山平2隣56号
開放時間:火曜~日曜 9:00~16:30(月曜休館)
公式サイト:
海端郷ブヌン族文化館 
写真提供:台東観光旅遊網
三箇所目:逢坂抗日記念碑 南横公路沿い右手に、高さ約1.5メートルの石柱が立っています。これは1933年、ブヌン族の人々が日本統治に抵抗し、逢坂駐在所を襲撃した事件を記念する碑で、ブヌン族三大抗日事件の一つに数えられます。
記念碑のある新武呂渓峡谷は景観が壮大で、立ち寄って風景を楽しむのにも適しています。
【逢坂抗日記念碑】 住所:台東県海端郷台20号道201.5km地点
開放時間:終日開放

写真提供:台東観光旅遊網
四箇所目:霧鹿古砲台 南横公路の一部は、日本統治時代に整備された「関山越嶺道」を基に建設されています。霧鹿古砲台はその時代の軍事遺跡で、当時は原住民による襲撃を抑止する目的で設けられました。
現地には、日露戦争で日本軍が鹵獲し、その後この地に設置された砲が展示されています。砲台周辺は眺望が良く、峡谷の美しい景観を楽しめるフォトスポットです。
【霧鹿古砲台】 住所:台東県海端郷霧鹿村連絡道路957号
開放時間:終日開放

五箇所目:天龍吊橋 天龍飯店の裏手に位置する天龍吊橋は、新武呂渓の霧鹿峡谷を横断し、約100年の歴史を誇る橋です。南横公路八景の一つに数えられ、吊橋の上からは壮大な峡谷美を間近に堪能できます。
【天龍吊橋】 住所:台東県海端郷霧鹿村 天龍飯店の裏手
開放時間:終日開放
ご案内:吊橋の定員制限にご留意ください。

六箇所目:利稻部落 利稻部落は南横公路東区間における最も重要なブヌン族の集落で、涼しく清らかな空気はまるで桃源郷のようです。 標高1000メートルを超える河岸段丘上にあり、四方を山々に囲まれた環境は居住や農耕に適しています。地元特産のキャベツ、高山愛玉、シイタケなどは観光客にも人気です。
【利稻部落】 住所:台東県海端郷利稻村

七箇所目:六口温泉 利稻から折り返し、南横公路(省道台20線)沿いで立ち寄れるのが六口温泉です。
道路建設中、岩壁から湧き出す温泉が発見され、近年整備されて快適な温泉池として利用されています。源泉温度は70度以上で、「炭酸水素ナトリウム泉」の無色無臭の湯質が特徴です。各温泉池には温度表示があり、一部は卵を茹でるのに適し、冷却後の池は足湯に適しています。
【六口温泉】 開放時間:終日開放
ご案内:一部の泉口は高温のため、入浴の際はご注意ください。

八箇所目:霧鹿峡谷・新武路峡 新武呂渓は一年を通して昼夜問わず浸食を続け、切り立った断崖、澄んだ清流、そして豊かな森林を形づくっています。霧鹿峡谷と新武路峡は南横公路の景観の見どころで、霧鹿峡谷だけでも全長約9キロメートルに及びます。
岩壁から滲み出す泉水に含まれる多様な鉱物成分により、壁面には黄色、茶色、黒色、深緑などの彩りが刻まれています。
【霧鹿峡谷・新武路峡】 住所:台東県海端郷 台20線 南横公路 新武呂渓沿い
開放時間:終日開放

九箇所目:初來橋 新武呂渓に架かる初來橋は、南横公路から池上郷へと通じる重要な道路橋であり、そのデザインにはブヌン族の文化要素が取り入れられ、周囲の自然景観と美しく調和しています。
また、橋の名前が台湾語の「出來喬(外で話し合おう)」の発音に似ていることから、インターネット上でも話題となりました。
【初來橋】 住所:台東県海端郷 初來部落付近
開放時間:終日開放

十箇所目:関山米国学校 初來橋を渡ると、新武呂渓は上流の峡谷景観を離れ、台東縦谷の広大な地形へと入り、卑南渓流域の農業にとって重要な灌漑水源となります。名高い池上米や関山米は、この豊かな水に育まれています。
関山米国学校は、関山米について学べる絶好の施設で、稲作や生産過程を知ることができるほか、さまざまな体験活動にも参加できます。
【関山米国学校】 住所:台東県関山鎮昌林路24-1号
開放時間:月曜~日曜 08:00~17:00
電話:+886-89-814903
ご案内:体験活動は事前予約をおすすめします。
Facebookページ:
米国学校

十一箇所目:山里駅 この周辺の道路からは、卑南渓のこちら側に広がる水田の段々畑と、対岸に広がるクレーターのような荒涼とした地形を同時に望むことができ、そのコントラストが印象的です。
山里駅は台湾鉄道台東線の小さな駅で、静かな雰囲気、美しい田園風景、そして道路からはアクセスしにくい「世間から離れた独立感」で知られています。
【山里駅】 住所:台東県卑南郷嘉豊村山里路108号
電話:+886-89-572370

十二箇所目:利吉悪地地質公園 利吉大橋を渡り、初めて卑南渓の左岸へ。利吉悪地地質公園では、遊歩道を通って独特な地形を間近に観察し、その成り立ちや地質の魅力を学ぶことができます。
ここから右岸の卑南山を振り返ると、その険しく孤高な姿から「小黄山」と呼ばれる景観が広がります。
【利吉悪地地質公園】 住所:台東県卑南郷利吉村
開放時間:終日開放
ご案内:バッドランド地形は滑落の危険があります。

十三箇所目:台東森林公園 台東森林公園は卑南渓右岸(南岸)に位置し、河口にも近い場所にあります。冬季には北東季節風が吹き、かつては卑南渓下流の砂が台東市内まで運ばれ、「砂の城」と呼ばれていました。南岸に防風効果のあるモクマオウなどを植林したことで、冬の飛砂被害は大きく改善されました。
園内では鷺鷥湖や活水湖を散策したり、河口の湿地で大河が海に注ぐ様子を楽しむことができます。
【台東森林公園】 住所:台東県台東市華泰路300号
開放時間:月曜~日曜 08:00~17:00
ご案内:園内は広大で、琵琶湖や活水湖などのスポットがあります。サイクリングや散策に適しています。
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台東森林公園 