アンカーポイント桃源村蝴蝶谷は鹿鳴溪の上流にあり、桃源村と鹿野鄉の共同水源区です。かつてこのあたりは多くのチョウが飛び交うことで知られ、そのためつけられた地名で、近くの集落に暮らす先住民が夏になると涼みに訪れる地でもありました。けれでも環境破壊が進み、美しい景色は過去のものに。これに対して、地元住民と台東県政府はリバイバル計画を策定し、桃源村蝴蝶谷を再び鹿鳴溪谷における生き物の楽園として再生させたのです。

桃源村蝴蝶谷では四季折々に動植物たちが違った顔をみせてくれます。夏こそここを訪れるのに最適な季節であり、水底が見えるほど澄んだ水に足を入れ、心地よいセミの鳴き声に身をゆだねたり、群をなして飛び交うチョウと記念写真を撮ったり、豊かな動植物の生態を観察することができるのです。
